小説講座(その3) |
ずいぶん間があきましたが、うづき流テケトーエロ小説講座の続きです。 ちょっとおさらいをしますと、第一回では「自分の書きたいシーンから書きましょう」、第二回では「地の文とセリフを分けて、小説っぽく書きましょう」、といったことをお話ししました。 あ、なんか言いたいことはそれで尽きている気もするなあ。 目標としては、数十行くらいでよいので、エチーなことを始めてから、フィニッシュするところまで書いてみてはどうでしょうか、というような感じです。自分の好きなキャラで、感じるシチュエーションで、ね。 それでいーんじゃないでしょーか。 自分専用のエチー小説―― それを何本か書いてみて、なんとなく物足りなくなったら――もうちょっと本格的に、他人に見せることを意識した小説にチャレンジしてもよいかもしれません。 その場合、ある程度ストーリーのあるものを書きたいなあ、と思うかもしれません。でも、お話なんてどうやって作ったらいいんでしょうか? ご安心ください。 ストーリーを作ることはカンタンです。 主人公と舞台とヒロインを決めてやればいいのです。 (1)主人公は誰? どんな人? (2)そこはどんな世界? また、その世界において、主人公の立場は? (3)ヒロインはどんな子? 外見、性格は? 主人公との関係は? ここではエロリ系の小説が対象なんで、そこに絞っちゃってますが、「どんなヤツが」「どんな状況で」「どんな女の子と」やるか、というのを決めてしまうわけです。たとえば、即興で書き散らすと―― (1)主人公は男、高校生、小柄、日和見で非暴力主義、でも実は変身体質で、ある種の刺激で無敵モードになる。 (2)実力主義の高校で、生徒会と不良グループで抗争中。教師もみんな武装しており、女生徒は男子生徒とボディーガード契約をすることで貞操を守っている。 (3)ヒロインは「義理の妹」or「幼なじみ」or「学園のマドンナ」or「女教師」or「女兵法者」or「武装メイドロイド」or「学園の影の支配者・理事長の孫娘」とかなんでもいーんですが、なんかヤっちゃったらおもしろそーなキャラで。 とか、列挙するだけで、なんとなくストーリーらしきものができた気がしませんか? そして、ここがポイントだったりしますが、「ありきたりな設定」「ありきたりなキャラ」でも、新鮮な切り口がひとつあれば、お話としてなんとかなってしまうもんです。 この例でいえば、(1)〜(3)はもうベタベタなお約束ですが、主人公が変身するキッカケをちょっと目新しいものにしてやれば、それなりにオリジナリティのあるお話になってしまいそうです。 「キーワード」で変身するとすれば、日常生活ではめったに使わないけど、ある種のシチュエーションではわりとよく使われる言葉とか――匂い、音であれば、ちょっとフェティッシュな方向に持っていくとか――そのへんは工夫です……というよりも、どっちかというと閃きですが。 たとえば、女の子と話していてちょっとウケた瞬間とか、テレビでもマンガでもなんでもいいんですが「あれっ?」と思ったシーンとか、そういうのを「お約束」と結びつけてやることで、「一丁あがりッ」てなもんです。 と言うほどカンタンでもないか……。 まあ、ここの例で言うと、「女の子のオナラ」を解答例にしときます。模範解答じゃないすよ。ただ、ヒロインをすっごいお嬢様にして、全校生徒の憧れというか、畏怖の対象まで祭り上げてしまっておけば、主人公の前でオナラをしてしまうイベントが生きるかもしれません。つまり、ヒロインが可愛らしい女の子になるのは主人公の前だけ――そのきっかけが屁というのもあんまりですが――という持っていき方です。 悪い例は、「女の子の裸」とか「キス」とか、ですね。理由は、「当たり前すぎる」から。 繰りかえしますけど「屁」は模範例じゃないですからね。応用きかないので、複数の女の子とヤる話だと身動きとれなくなります。 まあ、こんなふうにしてストーリーを作ることもできますよ、というお話しでした。 もちろん、主人公が必ずしも男じゃないこともあるだろうし、ヒロインをいかに凌辱するかというテーマだと(1)そのものが不要になる場合もあるかもしれません。 まあ、そのへんは方法に縛られずに、テケトーでいいと思います。 第三回・ストーリーの作り方のまとめとしては「主人公・舞台・ヒロインを設定してみよう! 設定はお約束でもオッケー! でも、一味加えよう!」でした〜。 次回は「お約束」について、もう少し掘り下げてみたいかもしれません。 |
2001/11/19 |