フリートーク・ゲーム関連

 1997/11/21 かなしき螺旋

「デザイア 背徳の螺旋」(シーズウェア)

 最近、セガサターン版でリメイクされたのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

 パソコン版は1995年ころの発売だったと思います。キャラクターの絵は、けっして好みではなかったのですが、ある雑誌のレビューで激賞してあったのが頭にのこっていたのと、当時CD−ROMドライブつきのパソコンを買ってそんなに経っていなかったので、CD−ROMのエッチゲーはどんなものかを試してみるつもりで買ったのです。

 やってみた結果は――泣きましたよ。すごいシナリオだと思いました。その切なさはちょっと比較するものを思いつけないほどです。

 ネタバレしない程度にあらすじを紹介すると、

 孤島にある財閥系の研究施設デザイア。そこではバイオ関係の研究がおこなわれているらしいが、詳細はすべて秘密のベールにおおわれていた。マスコミとして初めてデザイアの取材を許可された新聞記者アルバート。そして彼の恋人のマコトはデザイアの主任研究員でもある。たがいの仕事が忙しすぎるため、すれちがってばかりのふたりは、この取材にかこつけてねっちりやろうともくろんでいた。

 だが、デザイアに着いたアルバートは、次々と美女と出逢う。デザイアのスポンサーである財閥から視察にやってきた令嬢、油まみれの女整備士、マコトの親友のグラマー美女、いろっぽい秘書、天才的な頭脳を持つ黒人系の美少女、そして、知性と美貌を兼ね備える研究所所長――

 さらには、海岸に流れついた少女、ティーナ。名前以外のすべての記憶を喪失してしまっている彼女は、ひたすらにアルバートを慕う。

 ティーナはどこからやってきたのか。そして、研究所長の死んだ娘の名前もティーナというのだ。深まる謎。新聞記者魂につきうごかされて取材を続けるアルバート。しかし、そんなアルバートに対してよそよそしくなっていくマコト……

 ゲームをやっている当初はなんとかマコトとエッチしようと試みるわけですが、じきにストーリーのおもしろさに引き込まれてしまいます。とくに、ティーナの一途さには胸が熱くなります。「カリオストロの城」のラストシーンというか、なんというか、その。

 でも、アルバートの視点での物語を解き終えても、まだデザイアは終わらないのだ。

 このゲームは複数のキャラクターの視点からひとつの物語を描いています。まずアルバート、次にマコト、最後に真の主人公の視点で物語を進めることで、真の結末がわかるようになっているのです。

 あえていえば、アルバート編はスタンダードなラブストーリー、マコト編はエッチシーン連発のお楽しみゾーン、真の主人公編は、「ああっ、そうだったんだ、うわーん」です。

 ただ、エッチゲームとしては、あまりヌケないです。アルバート編はエッチ回数が少ないし、エッチシーンが多いマコト編では、マコトが主人公なので「あえぎ声がない」のです。主人公の声は出さないシステムなんです。でも、CD−ROMなんだから、やらしい声がほしかったよお。

 サターン版もちょっとやってみたんですが、最初のエッチシーンで、あまりにもつながりが不自然なので先に進むのをやめてしまいました。つまりですね。エッチをしているかどうかがはっきりしないんです。セリフもへんだし、論旨が通っていない。タヌキにばかされたような感じです。もっとうまくやれよ、とか思っちゃいました。おれが書こうか? いや、ホント、おれが書きたかった。エッチシーンそのものは出さず、いやらしくね。

 だめだな。おれが書いたら、きっとティーナに思いを遂げさせてしまうな。

 まあ、いずれにせよ、エッチ部分はどってことないので、これからゲームをプレイする人はサターン版のほうがいいかもしれませんね。キャラクターの絵はパソコン版よりかわいい(好みはあろうが)。それに、声も、ティーナは川上とも子だしね。ウテナとかやっている人です。ウテナよりもかあいらしい声だしているので、いいっすよ。いや、ウテナもいいんだけどね。

 いずれにせよ、シナリオはすごいです。文句なくベストですね。シナリオの剣乃ゆきひろ氏はエルフに移って「YU−NO」とか作ってますが、建造物としてのシナリオの美しさでは「デザイア」のほうが上なのではなかろうか。


1997/11/21 放課後の楽しみかた 

「放課後恋愛クラブ」「放課後マニア倶楽部」(リビドー)

 これはすごい。

 どうすごいか。

 「放課後恋愛クラブ」というのは、まあ、なんというか、エッチありの「ときメモ」みたいなゲームです。放課後ファミレスに集まって、ねるとんみたいなことをやって、仲良くなったらエッチして、恋を愛に育てましょう、という感じ。こう書くとみもふたもないんだけど、ほんとにそうなんだからしょうがない。

 だからといって、つまらないわけではない。いや、むしろ、女の子たちが魅力的なんで、ついのめりこんでしまう。絵はね、髪型とファッション以外は全部おんなじなんです。目鼻立ちいっしょ。でも、会話のところで個性づけがしっかりなされているので、気にならない。

 システムはわりと単純で、平日はファミレスで三回までツーショットができる。でも、おんなじ女の子を二回指名することはできない(会話データがそんなにないからね)。ツーショット後は、女の子をデートに連れ出すか、週末のデートを申し込むか、そのまま次のツーショットへ移るかを決めるわけ。

 おもしろいのは、ゲームスタート当初は、いろいろな女の子とツーショットをするのが楽しいんで、本命っぽい子は最後にツーショットするわけですよ。機会を有効利用するためにね。でも、ゲームが進んで、女の子との仲が進展してくると、もうその子しか目に入らなくなる。すぐツーショットして、デートへ誘うんだ。

 このへんがね、ほんものの恋愛っぽいんです。シンプルだけど実によくできたシステムです。

 エッチの動機もしごくフツーでね、いやみがないんです。このゲームにはあまりいやらしさは感じない。女の子のかわいらしさがすごく立っているからね。

 という意味において、「放課後マニア倶楽部」はすさまじい。

 ボーゼンとしましたね。ここまでやる? 自分とこのキャラクターだよ。あああ、そんなことまで?

 考えてみりゃ、もともとリビドーはスカトロ系の過激表現をかわいー絵でやるので売ってきたわけで、「マニア系」の方がホームグラウンドだっていえばそうなんだけど。

 つまり、「放課後恋愛クラブ」のキャラクター、設定、シナリオの大部分を流用して、鬼畜系のソフトにリニューアルしてあるんです。すげーよ。

 一例をあげると、「恋愛クラブ」でヒロイン的な役どころだった織原早苗ちゃんは、「マニアクラブ」ではオナニーを主人公に盗み撮りされ、それをネタにゆすられて奴隷の境遇に。処女喪失は3Pで、ひそかに好きだった男の子(恋愛クラブでの主人公)のチンポをしゃぶりながら、その悪友に貫かれちゃうんですから。

 もう、参りました。降参です。

 あれだけかわいく女の子を描いておいて、こういう仕打ちをするんだもん。これはもう、絶対支持しますね。おかげで「恋愛クラブ」も二十倍楽しくなりました。

 うづきの好き好きな「放課後」キャラ

1位 若槻杏奈  中学生というところがそそりまくり。

「恋愛クラブ」での乱れっぷりもよかったっす。なんでそんなに感じちゃうのー、っ感じ。

「マニア倶楽部」では、過激な浣腸プレイより、最初の「あそこみせてよ」「約束だから、しょうがないね」って見せてくれるところがよいですな。そのあと、「お勉強」と称して、オチンチンなめちゃうところなんて、素直で最高です。

2位 河合雛子  「マニア倶楽部」の主人公のお姉さんなんだけど……

 ほんわかとしたしゃべりかたが可愛いいよー。真っ赤な髪とか、たれ目が強調されたところとか、ビジュアル的にもいい感じ。設定上、名器らしいこともポイントが高い。

「マニア倶楽部」のほうでは、じつはちょっとこわくて、まだ攻略してません。

3位 遊佐倫子   学園のアイドルと呼ばれる、箱入りわがまま娘

 こいつね、デートすっぽかすんです(あ、ネタバレしちゃった)。ちょっと腹たつよね。ゲームであっても、さ。でも、まあそこもかわいいんだよなあ、と思わせるところがけっこうすごい。

 

 あと、「マニア倶楽部」おける和美とかね。主人公をいじめた復讐に、同伴喫茶に連れ込まれてアナルを犯されちゃうとかね。「恋愛クラブ」とあわせて遊ばないと、この凶悪なおもしろさはわからないですね。

 エッチゲームを作っているメーカーのみなさん、これくらいやらないとダメです。

「同級生」シリーズで鬼畜系をやったら売れますぜ。一部の熱狂的なファンは殺されそうだけど。でも、考えてみれば、「2」における友美シナリオなんてのもそうだよなあ。みのりもそうだ。

 だから、あのカメラ小僧が主人公で、かたっぱしから盗撮して、脅してヤっちゃうゲームを作ったら売れるだろうなあ。まあ、絶対やらないだろうけどね。あれだけブランドになっちゃうと。


1997/11/30 エルフのゲームを概観する

 と、タイトルでいうほど体系的な話ではありません。エルフというのは、もちろん押しも押されぬエッチゲームの有名メーカーですが、最近は「同級生」シリーズのヒットや家庭用ゲーム機への進出などで、なんとなく淡白なイメージが出てきましたが、もともとは濃いエッチをゲームの枠のなかで表現してきたブランドです。

 ゲームのエッチ要素にもいろいろあって、

 (1)絵がエッチ

 (2)シチュエーション(設定)がエッチ

 (3)シナリオがエッチ(声の演出含む)

 (4)システムがエッチ

 ほかにもあるかもしれませんが、パッと思いつくところではこんな感じです。絵については言うまでもなく、設定ではSMとかレイプだとかいろいろありますね。シナリオのエッチさというのは、文字でどれだけねちっこく表現しているか、というところです。最後のシステムのエッチさでインパクトがあったのは、エルフのアイコン表現でしょう。アイコンが手の形になったり、舌の形になったりして、女の子の身体をそのアイコンでクリックすると反応があるというやつです。

 このタイプを初めて遊んだのがエルフの「ELLE」というゲームでした。なんと本格的なSFサイバーパンク系のシナリオになっていて、ラストシーンには驚愕したものです。ただ、出てくるキャラクターは豊満型の美女ばかりだったので、キャラクターで燃えたということはありませんでしたが、このシステムにはかなり驚き、エルフというメーカーを注目するようになりました。

 「ドラゴンナイト4」もかなりいっしょうけんめいやりました。ビジュアル的にすごく期待していた大砲使いの女の子が意外に性格が悪くてがっかりしたのですが、ナターシャはよかったです。あと、爆弾使いのジーナとのエッチは充実していましたね。でも、最大燃えは、魔法使いのネレイド()のイベント。主人公は女の子に頼まれて、彼女のあそこがほかの人と比べてヘンじゃないかどうかを確かめるんですが、このシチュエーションは猛烈にエッチですね。じつは、このキャラとはセックスしないんですが、そんなこと関係ないくらいにインパクトのあるイベントでした。もしかしたら、ゲームプレイの仕方によってはセックスイベントがあったのかもしれないけど。

 このネレイドのイベントなんて、上にあげたエッチ要素のすべてを満たしている希有なケースだと思います。

 「同級生」シリーズも、アイコンのシステムは採用していますが、エッチの内容は比較的おとなしめですね。それでも、「同級生」ではくるみちゃんという爆弾がありましたが。

 くるみちゃんのイベントは爆裂ですね。ギャグ仕立てにはしてありますが、清純潔癖なヴァージン、しかも主人公の友達の彼女を、ロープで縛った上でいただいてしまうのだから、シチュエーションはもう超満点と言えるでしょう。

 美穂ちゃんのロリっぽいエッチもよかったです。ただ、惜しむらくは、映画館でのデートのシーンをもっとイベントとして厚くしたほうがよかったと思います。美穂ちゃんとは、けっこうおざなりにエッチしてしまう印象があるので、映画館イベントをメインにしたほうがシチュエーションポイントはアップしたと思うんですけどね。

 「同級生2」はもう唯です。キャラ最高です。エッチシーンもいいんですけど、もっと子供のころのお医者さんごっこのノリを強めてもよかったかもしれません。ま、それをやっちゃうと「くりいむレモン」の「媚妹ベイビー」になっちゃいますけど。

 でも「同級生2」のころから、セックスには至らない、というイベントがちらほら見かけられるようになってきました。純愛路線としたら、それでいいのでしょうけど、エッチ性からいうとやや後退です。「ドラゴンナイト4」のネレイドのイベントは、セックスなしでもシチュエーション自体がそうとうやらしいので許せるんですけど。「同級生2」のこずえイベントや久美子イベントは手ぬるいです。その点、唯は最後まできっちりやっているからやっぱり偉いです。

 最近作では「YU−NO」を楽しみにしていて、ちょっとやってみたんですけど、うーん。「デザイア」の剣乃ゆきひろシナリオなんでとても期待していたんですけど。

 あゆみサンは好きなんです。でも、ほかのキャラクターには入っていけなかったので、あゆみシナリオで自殺をとめられたところで満足してしまって、先に進む意欲を失いました。なんか、先に進むとやっぱりあゆみサンが不幸になるらしいし。グッドエンディングがあることも知っているんですが、そのために何度もあゆみサンの死を見たくないんです。

 あと、エッチシーンのシステムも、新味がないというか、ちょっとマンネリですね。

 エルフには、そろそろ新しいエッチイベントのシステムを生み出してほしいものです。


1997/12/26

 「マーシャルエイジ」っていうゲームを知っていますか?

 天津堂というソフトハウスの出世作というか、ほとんどデビュー作じゃないかな?

 大傑作ゲームだと思っているのです。

 画期的に美しい肌を実現したグラフィック、いやらしい文字描写、そしてなにより燃えるシチュエーション。

 あらすじは、孤島にある女子校に、特殊な気功術を体得した主人公が転校してきて、クラブ同士の抗争のさなかにしゃしゃり出て行く……というもので、アドベンチャーゲームふうにストーリーを進め、女の子との戦闘に勝つとエッチができる、という感じです。でも、戦闘システムも、単に力押しではなくて、相手の弱点を突かないと勝てないようになっていて、楽しめます。

 でも、なんといってもエッチシーンが濃厚なんですわ。

 グラフィックは、16色を駆使し、肌のぽってりした質感さえ伝わるほど。文字描写については、あえぎ声のバリエーションが多い! お気に入りは新体操部の日野良子の「はうん、はうんっ」だ! シチュエーションのすばらしさについては、恒例の(ほんとか?)ベスト3で行こう!

3位 15歳の男ギライ弓道美少女・舞子を解きほぐしていくぞ!

 男嫌いの女の子をその気にさせていく過程が燃える! しかも、縛ったまましちゃうし。

2位 双子の美少女とシャワールームで3P! 男の夢じゃあ……

 すごくエッチな双子の女の子(でもレズなので処女)を上下重ねて、やり倒す快楽。美里にはめると千里が怒るし、千里は後ろが弱いときてる。もう、すごいっす。

1位 堂々の一位は、やっぱりロリ! はっとりあゆみ、13歳!

 しかも、マッドサイエンティスト(笑) もう、どうにでもして、という感じです。でも、ゲームではクリをいじってイカせてしまうだけ、インサートはありません。しかし、強力かつ印象的なキャラクターです。

 この子たち以外も、けっこう強烈なシーンの連発で、「こんなすごいゲームがあっていいのか」と背筋が寒くなる想いです。しかし、このゲーム、続編が出るはずだったのに、立ち消えてしまったなあ。第二弾にもはっとりあゆみは出るという情報だったので、楽しみにしていたのになあ。

 エロ度では、うづき歴代ナンバーワンの作品です。

 さすがに1992年度の作品だから、古いといえば古いんですけど。