愛姉妹 〜二人の果実〜

ピンクパイナップル 1995年

 同名ゲームのアニメ化……って、ゲーム自体はえらい古いよーな。DOSの時代だったよーな。でも、あとからWINDOWS用にリメイクされてるんですね。その時、キャラクターデザインも一新したらしー。新しいキャラクターデザインは、あの「同級生」シリーズの竹井画伯によるものですが、なんか絵柄かわったなーとおもた。で、たぶんアニメもそのデザインに基づいているよーに思われるのですが、「同級生」のキャラみたいのが動くと思ったらいけないです。なんかジミーで、ビンボーそーなキャラです。

 まあ、それはそれとして。

 お話としては、悪い親子(父は悪徳学園長・息子はドラ)が、美人の奥さん&二人の娘(留美・智子)の一家に難癖をつけて、理不尽な要求を重ねる、というもの。これに、悪徳学園長の美人秘書(声は女帝)がからんで、さあ大変、というか。

 全3巻あって、第1巻では奥さん、姉の留美、秘書、それぞれのエッチシーンがあります。秘書は女子高生バージョン(回想)なんですが、声はそのまんまなので、なんだか変な店に行ったみたいな感覚が味わえます。でも、まあ、メインは留美でしょーか。自慰あり処女喪失あり、で、大忙しです。

 第2巻も留美大活躍。いっぱいヤラれてます。あと、ラストのほーで、妹が、学園長と秘書にいじりたおされてます。で、「いよいよ!?」というところで「3巻に続く」。けっこーズルい。

 3巻でようやく智子がやられちゃうわけですが、なんかアッサリ。2巻のラストを見る限りでは、「どんな濃い濡れ場が!?」と期待させるんですが……。で、あとは解決編、とゆーか、お話をたたみにかかるのですが、これがレズネタでガッカリ。伏せるほどの話でもないんでネタバレしますが、学園長の悪事の片棒をかついでいるように見えた秘書ですが、実は学園長を裏切ろうとしていて、今回の被害者家族と協力して悪事の証拠を握ってしまう、と。その過程で、彼女たちが一致団結するさまがレズプレイで表現されている、と。

 こっから後にもいちおーカラミのシーンはありますが、もう女たちのほうが主導権を握ってしまっているので、ちっともエロくない。せっかく開通した智子も、前回まで大活躍だった留美も全然目立たなくて、女帝声の秘書さんばかり目立ってるとゆーか。

 まさにバッドエンドって感じです。(お話的には悪が滅んで、良いのだけど)

 ゲームとちがって、ドラ息子がちっとも主人公扱いではなく、ゲームのよーに智子が慕ってくるなんてイベントもないので、実に感情移入しにくいお話でした。

 でも、留美の声が、なぜか「榊さん@あずまんが大王」に似ているっぽいので、そのへんを重点的に楽しめる方にはお薦めかな、と。留美は黒髪ロングなんで、ビジュアル的にも榊さんっぽくないこともないし。

 でも、できれば、留美には、もうちょっと榊さんっぽく喋ってほしかったなあ……(ってムリだろ)。

2002/10/16