「The かぼちゃワイン」というマンガがあったことをご存じでしょーか。
けっこう昔の作品ですが、アニメ化もされて、当時はけっこう人気が高かったようです。(かの六道神士センセも「エクセル・サーガ」内で言及されているので、やっぱり有名なのかも)
うづきは、実はあんまり興味がなくて、アニメの再放送をちらちら見たくらいしかなかったんですが、これがなかなか凄い作品だったらしいことが今さらながらわかってきました。
それは「コミック 伝説マガジン」とゆー雑誌のおかげです。この雑誌は埋もれた名作を復刻したり、続編を新たに掲載したりなどして、昔のマンガを懐古するとゆーコンセプトの雑誌です。隔月刊で3号まで出ています。
この雑誌に、「The かぼちゃワイン sequel」と題して、新作シリーズが連載されているのです。
「The かぼちゃワイン」というのは、まあ、学園ラブコメで、背が高くて美人で成績も優秀な女の子(通称エル)が、学園一のチビ男・青葉春介に惚れてしまい、年がら年中つきまとう、ストーカーものの原点のような作品でした。
どーも設定としては中学生だったようです。うづきはずっと高校生くらいの話だと漠然に思っていたのですが……。当時の中学生にしては、きわどい話がけっこうあったような気もしますが……ま、いいか。
で、新作シリーズの方なんですが、エルは短大を卒業してOLになっており、一方の春介はいまだに大学浪人中、といった感じで、いちおー婚約しているけど結婚式がいつになるかはまったく見えていない、とゆー状況のようです。
旧シリーズにおけるうづきの印象では、エルというのは、うんこもしっこもしない、他人を妬んだりもしない、純粋無垢な女の子で、ただ春介を盲目的に愛するデクノボウ、というように思っていました。だから、興味もなかったのですが、しかし、新シリーズを読んでいると、けっこうしたたかというか、計算高いところも垣間見えてきました。
たとえば、春介の実家は女性下着専門店を営んでいるのですが、エルが就職したのも下着メーカーだったりします。そこに就職した理由について、本人は「だって、将来この店(春介の実家)を継ぐことになるんだから、役に立つと思って」みたいなことをゆってます。
春介はどーやら一人息子みたいなんで、春介ママが老いれば自然とそうなるのかもしれませんが、結婚もしていないうちから、ちょっと図々しかないですか?
また、照明器具を買ったら買ったで、天井への取りつけをわざわざチビの春介に依頼するのですが、その理由は「だって、工事費として5000円も取られちゃうのよ」とのこと。
工事費を惜しんで、彼氏を自宅に呼び出しかよ! いや、べつにいーんだけど。
お人形さんのようだった前作のエルより、「将来のこと」とか「オトコの使い方」とかを考えるようになった新シリーズのエルのほうがずっと生々しくて、グッときます。ああ、だめかも、惚れちゃったかも、です。
さらにいえば、エルの仕事がけっこうエロい! ふだんは営業らしいのですが、第二話では新製品のブラジャーのモデルをさせられていました。これは部長を含む男性社員たちのいるところでブラ姿になるわけです。これは、プロのモデルさんなんかより、ずっとキますね! なにしろ、ふだんは一緒に仕事をしている同僚ですから。なんかもう、若手社員たちなんか妄想大爆発してしまって、エルと居残り残業とかしたら、リビドー大爆発かもしれません。
第三話では春介の幼なじみの女の子が上京してくるのですが、エルの思い出ばなしが物凄いです。どう凄いかというと、中二のころ、この女の子と一緒に露天風呂に入っていたところを不良に襲われたことを「懐かしいなぁ」と回想しやがるのです。
そいや、旧作のテレビシリーズでも、やさ男にナンパされてホテルに連れ込まれて、シャワー室にたてこもったりしつつも、最後はしっかりベッドに押し倒されてたし、そゆ方面にはもともと無防備な女の子なのかもしれないです。
この段階において、うづきは悟りました。
エルたん、最高ッ!
エルたんこそ、観音さまなのです! オトコのリビドーをその豊かな肢体で受け止めてくださる天女さまなのです!
もうツルペタの時代ではありません!
エルたんのオパーイこそ、最高神なのれす!
と、スクランブル交差点で口走ってしまいそうになるほどエルたんは素晴らしい、ということを結論とさせていただきます。