あとがき

 「うたかたの天使たち・真夏の五芒星(ペンタグラム)」、いかがでしたでしょうか。

 なんと今回は、夏のお話を夏休み期間に掲載することができたわけですよ。いつもなら、涼しくなってたり、寒くなってたりするのに、どうしたことか〜ってくらいです。(グランド・エピローグを追加したことにより、微妙に「秋」に食い込んでしまいましたが……)

 もともと、お当番である気恵くんオンリーの予定で書きはじめたんですが、冒頭の美耶子や珠子の雰囲気が自分でけっこう気に入ってしまって、気恵以外の女の子のシーンも書きたくなってしまい、こんなふうになりました。いつものことですが、予定通りにはならないものです。

 まあ、あと一回で最終回と公言しているわりに、まったくちっとも話が進まないので、そのへんもなんとかしたかったということもあります。なにしろ一子は第一話でちょろっと書いただけなんで、少しは活躍させないと、どうにもならない気もしたし。でも、けっきょく、今回も話はちっとも前に進まず、どうにもなりませんでしたが。

 いちおう、構成としては、気恵編がメインで、あとの四人のストーリーは「おまけ」という位置づけです。本編では「姉妹とはやってない」と言いつつ、おまけ編では「すでにやっちゃってる」ことになっていたりしますが、あまり気にしないでください。毎回処女破りなんてできないんで、一度お当番を経た女の子は非処女扱いになっております(一子を除く)

 たぶん、最終回は、「全員とやってる(かも?)」状態で迎えることになるんだろーなと思っております。

 以下、各キャラごとのあとがきです。


「気恵編」

 気恵の当初の設定は、性的ないたずらをされた過去があって男性恐怖症になっている、というものだったのですが、そんな重いノリには持っていけそうになかったので、やめました。姉妹のなかで唯一のショートヘアなので、ビジュアル的には気に入ってます。絵もいっしょけんめ描きました。顔アップは自分にしてはまあまあかなと。挿絵のほうはデッサンがグシャッてますが、食いしばった歯とかは良いかなと。

 お話としては、図書館とかで不良にからまれて、それを助けて、とか、そーゆー感じで考えていたんですが、あまりにもつまらないので書き進められずにいました。ふと手をすべらせてプロレスに話を振ったとたん、あっさり書けました。不思議。でも、プロレスの技についてはそんなにくわしくないので、あてずっぽうです。間違ってたらすみません。

 気恵のスクール水着を競泳タイプにしたのは、オールドタイプのスク水は一子で使おうと思ったからです。


「美耶子編」

 美耶子は一番主人公にからむ機会が多いので、マスコット的に扱っていたりします。この話も書いてて楽しかったです。

 本編では、「やってる」「やってない」両方のパターンがあるんですが、今回のおまけでは、「すでに遊一とは、けっこうやってる(けど、一子ちゃんにはバレてない)」という設定です。理由は、上のほうでも触れましたが、二度目の登場でまた処女がどーしたとか書いてられないからです。まあ、遊一のほうは遊びの延長と思っているっぽいですが、美耶子がどう考えているかはわかりませんよ、ってことで。

 学校における美耶子のイメージってのは、けっこうクラスでは優等生で、女子からは一目置かれ(ちょっと煙たがられ)、男子の人気は高い――古い言葉でいえば、「クラスのマドンナ」って感じだったり。家のなかでは、その反動で子供っぽいのかもしれないと。


「珠子編」

 珠子には珠姫という別人格があって、珠姫だけが財宝についての情報を遊一に授けてくれるので、欠かせないキャラなんですが、けっきょくちゃんとした情報はくれないんですよね……。今回も、うやむやのうちにどっか行ってしまったし。

 例によって、「美少女」という設定が足かせになってますが、絵については勘弁してください。これはどうにもなりません……。

 珠子編については、エッチシーンのイメージがすべてで、これをうまく文章で表現できたらいいな、と思ったんですが、どうだったでしょうか。

 あと、オチについては、珠子には悪意はなかったと。ちょっとしたオチャメだったと。そういうことにしといてください。でないと怖い……。


「苑子編」

 苑子は装備しているギミックの数は姉妹中でも一番なんですが(おでこ、めがね、ぽっちゃり等)、それらを生かしきってない気もします。それはうづきの責任なんですが。

 あと、「いじめられっ子」というギミックもあって、苑子としては、もうこれで行くしかないと。だもんで、今回もいじめてます。

 このシリーズではめずらしく第三者の男によるナニがありますが、今回のよーな形でよかったのかどうかについては、諸説あるかもしれません。でも、基本的に「うたかた」はお気楽な話だもんで、こんな感じです。

 あ、そうそう、苑子のギミックはもうひとつありました。「名器」ってことです。小六の女の子に(学年とか書くな)、名器認定もへったくれもないとは思うんですが。


「一子編」

 お当番だったシリーズ第一話は小説でさえなかったので、もうちょっとキャラをふくらませたいな、とは思っていました。今回の本編は、気恵編とうたいつつ、じつは一子編でもあります。

 一子というキャラクターがどの程度動くかが、最終回に向けてのポイントの一つではありました。

 で、おまけなんですが、いやー、すみません。寸止めでした。いっそジャングル風呂でオヤジどもに輪姦されるとかにしようかと思ったんですが、可哀想かなと思って。←輪姦しちゃまずいだろ、話の都合上。でも書いちゃったので、BAD END扱いで公開。本編とは無関係ってことでよろしくです。

 最終回では処女膜貫通なるんでしょーか、と、いちおう振っておく。